打撲
強い衝撃を受けることで皮下組織が損傷し、内出血が起こる状態です。選手同士の激しいぶつかり合いのあるコンタクトスポーツなどでよく見られます。内出血が起こるため、青黒いアザや出血斑が現れます。軽度の打撲でしたら1~2週間程度で治ります。治療法ですが、まずは湿布を貼り、包帯で患部の圧迫・固定を行います。
特に、関節の周囲に起きた打撲や、重度の打撲でしたら速やかにご受診されることをお勧めします。
肩こり
首筋から首の付け根や、肩から背中にかけて強い痛みと張り感が現れる状態で、多くの方が悩む症状の一つです。重症化すると吐き気や頭痛を伴い、心身ともに苦痛を感じるようになります。主な原因は、過度なストレスや過労、冷え、筋肉の疲労などです。また、頸椎疾患や肩関節疾患からくる肩こりも少なくありません。まずは肩こりの根本原因をきちんと見極め、適切な治療を行う必要があります。お悩みの方はご相談ください。
肩関節周囲炎(五十肩)
中高年に多くみられる疾患で、よく「五十肩」と呼ばれています。肩を動かしている時だけではなく安静時でも痛みが起こり、特に夜中になると、ズキズキと痛む傾向にあります。放置すると肩の関節が固まり、「手を挙げることができない」といった症状を起こしてしまいます。痛みの解消と肩の可動域の改善を目指すには、適切な治療と運動療法が必要です。当院では、治療とともにリハビリにも力を入れております。お気軽にご相談ください。
腰痛
過労で発症することが多い疾患です。腰椎分離症や腰椎すべり症、筋膜性腰痛症、脊椎圧迫骨折などの疾患も、腰痛を引き起こす原因になります。また、不適切なマッサージなどによって、痛みがひどくなることもあります。
多くの方が悩む症状ですので「たかが腰痛」と思われがちですが、お悩みの方は放置せずに適切な治療を受けることをお勧めします。
捻挫・靭帯損傷
捻挫とは関節が腫れたり痛くなったりする状態です。皮下出血の症状も伴います。
症状のひどい場合や、靭帯損傷を起こしている可能性がある場合は、放置せずに早めの受診をお勧めしています。
靱帯損傷を起こしている場合は早く患部を固定しないと、関節が不安定なままになってしまい、痛みが慢性化する場合があります。足を捻った、捻挫したという状態でお悩みでしたら、まずはご相談ください。
肉離れ
運動中に太ももや、ふくらはぎの内側の中央上部に痛みが走る状態です。例えば、日ごろから運動する習慣のない方が急に走るなどといった、太もも・ふくらはぎに急激な負荷がかかることで起こります。肉離れが生じると、体重をかけたとき激痛が走るため、歩くことも難しくなります。
断裂の部位や程度に合わせて、治療法を決定します。損傷の度合いによって異なりますが、回復後は軽いジョギングやストレッチから始め、少しずつ強い負荷をかける運動を行うことを推奨しています。
骨折
手足や背骨、関節に大きな衝撃が加わったり捻じれたりすることで、骨が折れてしまう状態です。骨にヒビが入った状態でも骨折に当てはまります。レントゲン検査で状態を診てから診断し、折れ方や折れた部位に合った治療法を行います。また、レントゲンでの診断が難しい「不全骨折」も多く、MRI検査が有用です。骨折は治療のタイミングを逃してしまうと、治りにくくなったり変形が残ったり、骨がつかなくなって痛みが慢性化したりするリスクが発生します。
頚椎症
過労や加齢などで頸椎の骨や椎間板が変形してしまうことで、首筋や背中の痛み、張り感、凝りが引き起こされる疾患です。
頸椎のすぐ近くには神経が通っているため、神経根症や頚髄症になってしまうと手足が痺れたり脱力感(力が入らなくなる)が起こったり、動かなくなったりします。
変形性脊椎症・腰部脊柱管狭窄症
加齢などにより腰椎の椎間板が変性を起こし、椎骨が変形してしまう疾患です。進行すると、慢性腰痛や可動域制限(関節が動かしにくくなる)などの症状が悪化してしまいます。また、変形によって脊柱管の狭窄(狭くなること)が起こると、腰痛だけではなく足の痺れや歩きにくさといった症状が現れます。「数分歩いただけでもすぐに痛くなり、休憩を挟まないと歩けない状態」になる前に、レントゲンやMRIなどを行い、適切な診断・治療を受けることが重要です。
坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニア
腰やお尻の痛みだけではなく、足の痺れ感や鋭い痛みも伴う疾患です。痛みは「電気が走ったような痛み」と例えられることもあります。こうした症状は、変性した椎間板が飛び出ることで神経が圧迫されることで起こります。場合によっては、感覚が鈍くなる、歩きにくさといった症状も見られます。
レントゲンやMRIなど必要に応じた検査で診断し、適切な治療を行うことが重要です。
変形性膝関節症
歳とともに膝の軟骨の弾力性が失われてしまい、軟骨がすり減ることで、膝の痛みが徐々に悪化する疾患です。進行すると安静時でも膝が痛くなり、歩行障害や水が膝に溜まるなどの症状も伴うようになります。レントゲン等の必要な検査を行った上で、患者様に合った治療を提供します。
腱鞘炎
手の使いすぎなどによって、指や関節を動かしている腱(けん)に炎症が生じる疾患です。手指の腫れによる痛み、動かすと痛むなどの症状が見られます。
また「ばね指」という指の腱鞘炎になると、「ばねのように指がひっかかる」と言った症状も起こります。痛みや動かしにくさなどでお悩みでしたら、一人で抱え込まず当院までご相談ください。
痛風
体内に溜まった尿酸が結晶化することで、足の親指の付け根や膝関節などに激しい痛みや強い関節炎が現れる疾患です。痛風はどこの関節でも起こり得ます。症状自体はしばらく経つと緩和されますが、尿酸値が高い状態を続けたことで発症する疾患ですので、痛風発作が軽快次第、尿酸値を下げる治療が不可欠です。また、痛風発作を繰り返すと、関節軟骨が壊されて変形してしまう恐れがあります。
そして、高尿酸血症を治さずにいると、痛風腎(つうふうじん)という腎障害を引き起こす恐れがあります。そのため、早くから適切な治療を始めることが重要です。