MRIとは
MRIでは、放射線を利用するCTとは異なり、電波と磁気を使用して体の内部を撮影していきます。骨のように硬い部分の撮影が得意なCTとは異なり、MRIは体内の水分の撮影を得意にしています。また、軟らかい部分も確認できるため、細胞の変化が分かりやすいのが特徴です。
デメリットとしては、検査時間の長さや騒音が挙げられますが、技術の進歩により以前より短時間かつ騒音も小さく高画質な画像が得られるようになってきました。
MRIで分かる整形外科の病気
- 膝半月板損傷
- 骨軟部腫瘍
- レントゲンでは診断できない軽微な骨折
- 筋肉や骨の感染症
- 腰部脊柱管狭窄症
- 椎間板ヘルニア
- 関節や骨、筋肉、靭帯の損傷
など
当院のMRI
MRIは、整形外科の領域に最適です。当院では、従来型のトンネル構造のものでなく、開放的なデザインのMRIを導入しておりますので、閉所恐怖症の恐怖感払拭だけでなく、お子様も付き添いの方の顔を見ながら、検査を受けていただけます。また、左右が開くため、通常のMRIよりも撮影時の音が小さいことも特徴です。
なお、整形領域の専用MRIでは、コイルの種類が重要です。当院のMRIでは、コイルを各箇所に使用することで、必要な画像を高品質に撮影することができます。
検査の流れ
当院では、医師がMRI検査をする必要があると判断した際に検査を行います。検査は、ご予約していただいた患者さんを優先としています。ご了承ください。
1. 受付
初めて当院を受診される方は、受付に保険証を出してください。また、当院への紹介状がある方は、受付に紹介状を出してください。
2. 診察
医師による診察を受けていただきます。MRI検査の指示があるまでお待ちください。
3.検査する前の問診
MRI検査をする前に問診票を記入していただきます。
4.着替え
更衣室にご案内します。安全に検査を受けていただくために検査着に着替えていただきます。
5.検査
MRI検査は、検査室で受けていただきます。検査の所要時間は、目的や条件、検査する箇所によって変動しますが30分程度です。
6.結果
当日に、検査結果をご説明します。検査の時間帯によっては、説明が後日になる場合もございます。
よくあるご質問
MRI検査をしている際に眠っても良いですか?
検査内容によっては、撮影している際に息を止める等の指示が出される場合があります。また、検査をしている際に動くと、画像に影響が出ることがあります。動かないように気を付けましょう。
MRI検査で腫瘍はどのくらいの大きさから分かりますか?
撮影の条件やMRIの性能によって、一概には言えません。数ミリ程度の大きさのものが発見されたこともあります。
MRI検査が受けられない場合はありますか?
MRIは磁場の中で行う検査となります。下記に該当される方は事前にスタッフまでお声がけください。
MRI検査を受けられない方
- 心臓にペースメーカーがある方
- 人工内耳を装用されている方
- 体内に電子電機部品を装着されている方
- 妊娠している方、またはその可能性がある方(胎児への安全性は、未だに実証されていないため)
- MRIの開口部に身体が収まらない、もしくは検査部位がコイル内に収まらない方
MRI検査を受けていただけない可能性のある方
- 以前に人工弁の手術を受けた方
- 手術により針金や人工関節、脳動脈瘤クリップなどの金属を体内に入れた方
- 閉所恐怖症など閉鎖的な空間が極端に苦手な方
- 心臓にステント等を留置されている方
- 避妊リング等を入れている方
- 歯の矯正をしている方
- インプラントをされている方
- 増毛パウダーを使用されている方
- 刺青のある方
- 以前、MRI検査で具合の悪くなったことがある方
- 目に金属を伴うものを入れている、または入っている可能性のある方
(当院のMRIは従来のものより大幅に閉塞感が軽減されていますが、閉所恐怖症の方の中には検査が難しい方もいらっしゃいます。)
MRI検査室に持ち込めないもの
- ネックレスやピアス等の貴金属
- ブラジャーをはじめ金属を含む下着類
- ベルトやファスナーを伴う衣類
- 防寒肌着(ヒートテックなど)
- エレキバンやカイロ
- カラーコンタクトレンズ
など
MRI検査が受けられない場合の代わりの検査は何ですか?
MRI検査をすることが難しい場合は、CT検査(他院で実施)や超音波検査を行います。
MRI検査をする前に気を付けておくことは?
下記の項目に気を付けておきましょう。
- 午前に検査する際は朝食を摂らない(整形外科領域の検査では、基本的に食止めは不要です)
- 午後に検査する際は昼食を摂らない(整形外科領域の検査では、基本的に食止めは不要です)
- 金属物を含んだ化粧をしない(濃いアイシャドーやマスカラ、ラメの入ったマニキュア等は、金属を含んでいる場合がある。熱を持ったり、画像に影響が出る可能性があるため。)
- 金属物が付いた下着を着ない
MRIの費用
1割 | 3割 | |
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MRI検査 | 約1,500円 | 約5,000円 |
※別途診察料などがかかります